It was 1994 that I lived in Kempsey,the city just between Brisbane and Sydney. My host family's name was Mr.and Mrs. Dunham with Diane and Gary. I have enjoyed my life there very much.

どうしてこんなに抱き合うんだろう?アジア人である私には,オーストラリア人の華々しいスキンシップが理解できないでいた.パパは必ず職場に行く前にはママにキスする.しかも,ギャリーとダイアンがいる前で.学校に行ってもそうである.恋人たちは休み時間になると,1時間会えなかったる寂しさを償うためにそれは,しっかりと抱きしめあって,キスし会うのであった.それは,当時のわたしには見慣れないもので,まるで映画のワンシーンのようにも写ったし,しかし冷静に考えてみると,何故あそこまでと滑稽にも写るのであった.しかし,そういう豊かな(?)感情表現というのは,やっぱり素敵であると思ったのは,バレンタインの日である.この日は学校中が愛の告白で,柔らかくひしめき合う.前から狙っていた娘に告白する人もいるだろうし,長く付き合っている相手に改めて愛を告げる人もいた.この日は授業はあるけれども,その定義が緩やかになる.国語,(つまり英語)の授業の時に真赤なバラの花束を持った男の子が入ってきて,ニコールにそれを渡してキスしたとき,その情景は鮮やかに頭に残った.

一度慣れてしまうと,慣れとは恐ろしいもので,帰国してからが大変だった.オーストラリアの友だちはしっかりと私にハグをして「必ず戻ってきてね」と涙を流しながらの別れだったのに,帰国してみると家族も友だちも以外にさっぱり.そこにスキンシップはない.私の両腕は行き場を失ってしまった.しかし,やはり日本はいいなあ,お寿司食べれるし,なんて思いながら過ごしていると,だんだん両腕も行き場を取り戻してくるのである.私の中には,2つの人格ができたように思う.日本版とオーストラリア版である.オーストラリアに行けば,又私の中のそれが復活し,友だちと抱き合って,"what U been doing?" "Nothing much, mate."なんて言う生活が良くなってしまうのである.