東郷公園とは、私の職場から歩いて2分ほどの市ヶ谷三番町にある 桜や銀杏がきれいな公園で、近隣の住民や会社員の憩いの場になっている。 そこでよくお昼を食べる私は、初春から盛夏にかけて、咲き移りゆく花々や木、 現れる動物、鳥、そしてキノコや虫などを追って数えた。するとその数は185にもなった。 100m x 100mにも満たない公園に存在する生物多様性への小さき記録、 はじまり、はじまり。
一体東郷公園には、何種類ぐらいの虫がいたのだろう。恥ずかしいかな、学名がわかったのは
数種に過ぎなかった。
福井県敦賀市にある中池見湿地をご存知だろうか。LPGガス備蓄建設予定地に選ばれつつも、
専門家や地元の愛好家を交えた熱心な保護活動により守り抜かれた、
世界的にも貴重な泥炭湿原である。
この26haの中池見湿原には、1300種もの昆虫類がいることが生態学的調査で明らかになったという。
東郷公園が約1haとしても、50種ぐらいは昆虫がいて、花々を訪れ
花粉や蜜を食べて飛び回っていたに違いない。
、、と数えていたら、八月までに185にもなっていた。
このまま晩秋まで数えたら一体いくつになるのだろうか?
いつの間にかゆっくりと移り変わっていく東郷公園の生物多様性は、
ポーレポーレ ディ ムーウェンド
(ゆっくりな程、遠くへ行ける@スワヒリ語のことわざ)である。
2009年8月18日
植物の同定は必ずしも正確ではないかも知れません。でもそこは、ポーレポーレ ディ ムーウェンドの精神でこれからも勉強して行きますので、目をつむってください ませ。
参考文献
日本の野生植物 平凡社
原色樹木大図鑑 北隆館
原色牧野植物大図鑑 北隆館
山渓ポケット図鑑 1〜3 山と渓谷社
植物和名語源新考 深津正 八坂書房
雑草博士入門 岩瀬徹 川名興 全国農村教育協会
しだ・こけ 山渓フィールドブックス
樹木の観察図鑑 1,2 木原浩 偕成社
奇跡の泥炭湿原−中池見湿地− 斉藤慎一郎 清水工房印刷
Wikipedia
季節の花300